ソーラーパネルとバッテリーを設置して約半年が経ちました。以前書いた通り、ソーラーパネルのスマホアプリでシステムの稼働状況を常時監視することができます。発電量や電池の残量を確認できるのはもちろんですが、使い始めてからこのアプリが電力使用状況の確認にも便利だと気づきました。
カテゴリー: 我が家の脱炭素化プロジェクト
Home Energy Scotland loan scheme
スコットランドには、Home Energy Scotlandというサービスがあります。省エネ、光熱費節約、カーボンフットプリント削減に役立つ情報にアクセスするポータルの役目の他に、電話・メール相談を受け付けていて、それぞれのニーズに合わせたアドバイスを受けることができるのが特徴です。また、英国政府・スコットランド政府による炭素削減支援策へのアクセスの窓口という機能があって、これも電話相談ラインを通して利用します。公的支援策の中でもスコットランド独特の制度が、Home Energy Scotland Loanです。
我が家の脱炭素化プロジェクト:ソーラーパネルとバッテリーを設置しました
我が家にソーラーパネルとバッテリーを設置しました。20217年末に入居して以来ずっと計画していたプロジェクトだったのですが、これが思いのほか大変でした。というのは … [続きを読む]
我が家の脱炭素化プロジェクト:家の断熱性を高める
ソーラーパネルとバッテリー導入のために利用する政府の無利子ローンでは、断熱工事を済ませていることが貸付の条件になっています。
我が家は英国では一般的な中空壁構造建築で、2枚のレンガ壁の間にギャップを空けてあります(写真参照)。今ではこのギャップに断熱材を入れることが建築基準で決められていますが、我が家が建てられた1950年代にはまだ中空のままにしておくのが普通でした。そのため後から壁に穴を開けて断熱材を注入して断熱性を高めることが多いのですが、ぱっと見ただけでは断熱材が入っているのか分かりません。そこで業者に依頼して確認してもらったところ、断熱材のロックウールは入っているものの、古いためあちこちで沈んでギャップができていること、また南向きの壁には断熱材がまったく入っていなかったことが判明しました。かつてはここに寄せ棟のガレージがあったため、この壁は外気に触れないからと断熱工事をしていなかったのでしょう。
以前は既存の住宅の中空壁断熱材と言えばロックウールを吹き込むことが多かったのですが、現在は断熱効率の高いポリスチレンビーズを使う一般的なのだそうで、我が家の場合もその工法。ボンドを混ぜて吹き込むので板状に固まり、沈下しません。
ただし、我が家の場合は古い断熱材が入っているため、まず第1日目は壁のあちこちに外側から穴をあけ、巨大な掃除機のような装置で中のロックウールを吸い出す工事から。翌日に新しい断熱材を注入するという2日がかりの工事になりました。注入が済んだら穴をモルタルで塞いで終了。支払いを済ませると、25年保証の保証書が送られてきました。
我が家の脱炭素化プロジェクト:風力発電所のオーナーになる(かも?)
英国は再エネ発電への転換を積極的に進めており、特にスコットランドでは90%を超える再エネ化をすでに実現していますが、気候条件からその主力は風力発電です。一方、家庭レベルでの再エネ切り替えというと、ほとんどの場合は屋根にソーラーパネルを設置するのが唯一の選択肢。
…と思っていたら、意外なソリューションに出会いました。